des Mondes. foto/NASA

t_world19992006-06-04

松山に来てから、毎日月を見上げている。
 月は私のバロメーター、月を見失うと、
自分も見失って居る気がするから良い傾向だ。

   今日6月4日は祖母の命日。
  先日脳内出血で倒れた叔父が、
昨日は片目を開け、にやっと母に微笑んだ。
今日は未だ動かないはずの右手を動かした。
近年は、正月になると叔母とご馳走作って
1月2日の母の誕生日を祝ってくれる、
     母のたった一人の弟。

漱石好きの姉に、坊ちゃん列車に乗ったと言ったら、
「永井の曾お爺ちゃんは松山出身で、同郷の俳人正岡子規
弟子だったの。夏目漱石は松山中学で教鞭をとっていたから、
絶対に知り合いだったはずだ!」などとメールが来た。
今朝、ちょっと嬉しがって、漱石と子規が50日間同居していた
愚駄仏庵へ行ってみた。ナンテコト無かったけれど。

   愛媛県立美術館にモジリアニを見に行った。
36で夭折した彼が35歳の時に描いた人々の翠瞳に吸い込まれた。
 宗教がいかに彼の心に安らぎと品性を与えたかを感じ、
    私もマリア様に会いたくなった。。。
美術館所蔵品がこれまた素敵で、福田平八郎に杉浦非水など、
名前を失念したけれど、日本人の近代から現代絵画の魅力を
パンダの私にもしっかり感じさせてくれた。
      感動や共感は生きる糧。

ともあれ、祖母の父の出身地に、祖母の命日に来れたんだなと、
幼い私を芸の道に導いてくれた大好きだった祖母を思うと、
    松山公演に来れて本当に嬉しい。
       おばあちゃん、有難う。