三文オペラ

t_world19992009-04-24

「雨の夏、三十人のジュリエットが還って来た」がで来月1ヶ月お邪魔するBunkamuraシアターコクーン宮本亜門さん演出の「三文オペラ」を拝見させて頂きました。
映像その他アイデア満載のコンテンポラリーな演出の中に、あり得ない愛を何故か信じたくなる三上博史さんの存在感、かなり活力を貰いました。
小劇場のコンテンポラリーシアターみたいな映像とセットにもかかわらず、扮装他、色んなバランスの成せる技のか、 高価なバリエテを見に来た様なわくわく気分にさせてくれる空間でした。
本物の大きなオルゴールが鳴り出したり、昔、雑誌で見ていたエレオノーラさんが出ていらしておおおっ!大胆で細やかな楽しい音で、音楽監督さん万歳でした。最近、イッセー尾形さんが日本にも呼んだ音楽家マックス・ラーベとパンクのニナ・バーゲンが、作曲家クルト・ウァイルわテーマとしたCDを出しているらしいと聞き、、、聴いてみたいです。
この役の為に生まれた様な米良さん、とてもイマドキの娘感一杯の安部なつみさん、デーモン小暮閣下が目の前で歌い出されたら、思わず庶民は頭を下げてしまいました。昨年「ガラスの仮面」で約20年ぶりに再会した幼友達、多岐川装子ちゃんも美声を轟かせていました。
演出は賛否両論だそうですが、私が驚いて嬉しくなったのは、ベルリンの曇り空や混沌とした空気感を思い出せた事でした。
舞台空間って、空っぽなのに、不思議。